1960年~

1961年に起こった歯のNEWSや世界・日本のニュース

この年、日本の医療史の中で最も激しい闘争が行われました。4月に「国民皆保険」が開始されることが決定し、自由診療を基本としていた開業医はこの新しい保険診療体制を前に最低条件を求めました。

政府に要望書を提示しその回答を求めましたが政府はこれを拒否、その為日本医師会は実力行使に出ます。日本医師会長の武見太郎氏と日本歯科医師会長の河村弘氏は、抗議として2月19日に全国一斉の休診に踏み切ります。

加えて、日本医師会は診療費の引き上げを要求し更なる闘争に突入しました。全国一斉休診に加え3月1日には全国で保険医の総辞退を決定し、日本医師会の号令の元いつでも保険医の総辞退が可能になります。

自民党三役はこの事態に驚き、事態収拾の為会談を求めます。これにより2月28日自民党は制限医療の撤廃を認めることになりました。更に3月には会談の結果、双方妥協案を探りその結果医師会が予定していた保険医総辞退は回避されました。

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