災害の遺体確認等の際に歯の特徴や治療の跡を照合することは最近知られてきたことですが、広島大学と神奈川歯科大学は、遺体などの歯の治療痕や特徴を記入する「デジタルチャート」を即時にデジタル化できるシステムを開発しました。
今までは手書きで記載したものをパソコンに入力していましたが、このシステムでは、災害現場でメモリやカメラを装備した専用のペンを使い、紙製のデンタルチャートに歯の状況や詰め物などの治療状況を決められた欄に記載すると、その情報がブルートゥースによってパソコンやタブレット端末に送信される仕組みです。
これは、2014年8月に広島市で起きた土砂災害の犠牲者の一部で実施し、デジタル化までの時間が大幅に短縮されたことがわかっています。