1990年代に医療界に起きた大きな出来事として、保険診療の対象となる治療が大幅に広がったことがあります。
当然歯科業界にもその波紋は広がり、保険診療のみの経営維持が難しくなったことからくる競争の激化など、歯科業界においても激動の時期となりました。
そんな90年代に活躍した歯科医の1人に、山下文夫先生がいます。地域に根差した治療で多くの人たちから愛されていた山下先生は、90年代には日本のみならず、海外にも活躍の場を広げました。虫歯を減らすためのフッ素応用の分野で積極的に交流を行ったり、日本国内のフッ素研究者の海外渡航を支援したりという活動を行っていました。
残念ながら志半ばのまま2000年にお亡くなりになりましたが、その意思は後進に今でも引き継がれています。