2016年に起こった歯に関する大きなニュースのひとつが虫歯菌が脳出血に関与していることを大阪大と京都府立医大のチームが突き止めたことです。
このニュースは英科学誌の電子版に発表され世界中をかけめぐります。脳出血に関与しているのは特殊な虫歯菌で、日常のブラッシングで病原性の高い細菌を減らすことができれば脳出血の予防策となる可能性があります。
血液の中にある血小板には出血を止める働きがありますが、コラーゲンと結合して血小板の止血作用を妨げる菌が存在します。脳出血患者の唾液に含まれている菌を調べたところ、コラーゲンと結合する能力が高い菌を持っている患者ほど脳内に出欠部位が多いことがわかります。
脳出血は脳卒中の一種ですが、日本は脳卒中の患者が多いことからこのニュースへの関心は高いです。